東日本大震災の津波で流され、アメリカのアラスカ沖合の島で見つかったサッカーボールの持ち主は、岩手県陸前高田市の高校2年生、村上岬さん(16)と分かりました。サッカーボールは村上さんが小学3年生のとき転校する際に、同級生や担任の先生から贈られたもので、市内の自宅の部屋に大切に飾っていましたが、東日本大震災の津波で自宅ごと流されていました。 村上さんは「サッカーボールが見つかったと知らせを受けたときは、本当に驚きました。津波で自分のものはすべて流されてしまったので、見つかってうれしいです」と話していました。 またボールを拾ってくれた男性に対しては「ボールに書かれていた日本語を見て、わざわざ調べてくれたことに感謝しています。自分の元に戻って来たら、ボールをなでてやりたいです」と話していました。