サッカー日本代表が、アジアカップ決勝トーナメント1回戦・サウジアラビア戦で「ボール支配率(ポゼッション)23%」という稀に見る低い数字を記録したことが、議論を呼んでいる。試合の77%の時間でボールを持っていたことになるサウジアラビアは、何度も日本陣内に攻め入り、日本は守る時間が長くなった。 勝利した日本だが、あまりのポゼッションの低さから「苦戦」と見る向きも少なくない。だが、サッカー分析家の五百蔵(いほろい)容(ただし)氏はこの試合を「計算された防戦だった」と分析している。森保ジャパンの狙いは何だったのか。五百蔵氏に見解を聞いた。 現日本代表には「大方針」がある 2019年1月21日に行われたサウジアラビア戦。アジアサッカー連盟(AFC)が公表しているデータによると、日本のポゼッションは23.7%、サウジアラビアは76.3%だった。これに比例するように、シュート数は日本5本に対し、サウジア
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