世の中、疑い始めたらキリがない。何が真実かなんて、誰も知らない。 どんなに心理学を学んだって、他人の心を読むには限界がある。相手の言葉が信じられなくなったら、それが本当だろうと嘘だろうと、私にとっては嘘なのだ。 ニュースで報じられていることだって、教科書に書いてあることだってそうだ。メディアは情報を歪んで伝えているとか、教科書に書いてあるけれど聖徳太子はいなかったかもしれないとか、周知の事実から都市伝説的なものまで、何かを疑う話は尽きない。 そして、自分自身のことだってそう。 自分が世界を都合の良いように解釈して生きていることなんて、わかっている。だから、「あなたは人のためにやったと思い込んでいるだけで、本当は自分のためにやったんだよ。」と言われたら、そうかもしれないと受け入れる。他人の方が私を客観的に見ているという事実に、異論はない。 でも、一つ疑ってはいけないことがある。それは、自分の