楽天の複数の社員がインターネット仮想商店街「楽天市場」の出店店舗に、元値をつり上げて割引したように見せかける不当な二重価格表示を指示していたことが19日、出店業者らへの取材で分かった。こうした表示は昨年のプロ野球日本一セールで発覚したが、社員の関与は明らかになっていなかった。消費者に誤解を与える表示を楽天側が主導し、社員の1人は「客には分からないから」と指南していたという。 消費者に誤解を与える表示を楽天の複数社員が主導していた。 生鮮食品店を楽天市場に出店する店長によると、11年に「ECコンサルタント」と呼ばれる楽天の店舗担当社員から「定価を倍にして50%オフ商品をつくるように」と指示を受けたという。店長が「これ以上割引できる商品はありません」と断ると、「今のままでいい。定価を倍額にすればいい」と言われ、客に半額と思わせる手法を聞いて驚いた。「みんなやってます」と説得され、従った。 飲料