電圧(V)=抵抗(R)×電流(I)・・・中学校の理科で習う有名なオームの法則です。この法則は抵抗の中を流れる交流電流にも通用します。コンデンサもまた交流電流に対して抵抗のように振る舞います。これを容量リアクタンスといいます。しかし、コンデンサはどんな交流電流も同じように流すわけではなく、コンデンサの容量リアクタンスは交流周波数に反比例します。 数式で表せば、容量リアクタンス(Xc)は、1/(2πfC)で表されます。fは交流周波数、Cはコンデンサの静電容量です。つまり、周波数が高いほど、また静電容量が大きなコンデンサほど、交流電流に対する抵抗(容量リアクタンス)が小さくなり、電流を通しやすくなります。 ノイズ対策に用いるコンデンサは、「周波数が高い交流ほど通しやすい」という性質を利用しています。ほとんどのノイズは高い周波数をもつ交流電流の集まりなので、高い周波数を通しやすいコンデンサを利用す