カーニングの有無の比較。それぞれの文字の仮想ボディの境界を赤線で示す。上二つは「ベタ組み」だと間延びして見えるので、カーニングによって仮想ボディを割り込ませて隙間を減らした例。最も下は f のアセンダーと i の点が衝突した例で、鋳造活字では発生しないDTP特有の現象である。記事中で述べるように f のアセンダーと i の点を一体化させた合字にする方法も一般的だが、この例では片方だけがイタリック体であって合字はなじまないので、隙間を広げるカーニングによって衝突を回避している。 カーニング(英語: kerning)とは、主に欧文の組版において、プロポーショナルフォントの文字同士の間隔(アキ)を調整する技法のこと。カーニングを行わない場合は、文字の間に不自然な空白を招いてしまう。適切にカーニングが施されたフォントでは、字面間の空白の面積がほぼ均等になる。 DTPが普及した現在は、組版ソフト上で
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