2014年11月16日のブックマーク (2件)

  • 村上春樹『風の歌を聴け』感想〜「風の歌」とは何か? - 太陽がまぶしかったから

    『風の歌を聴け』再々読 『風の歌を聴け』を15年ぶりに再読したのはちょうど1年前。決してハルキストとは言えなかった僕は「はしか」に掛かったかのように読み直していって、パロディらしきものも書いたり、『風の歌を聴け』を題材にした読書会を実施したりもした。 それでも、僕が高校生の頃から圧倒的に好きだったのは続編の『1973年のピンボール』であり、書の印象は正直なことを言えば薄かった。評価が逆転したのは良くも悪くも「『風の歌を聴け』はミステリー小説である」という読み方をいくつかの評論文から提示されてからである。 僕自身も「『風の歌を聴け』を読んでも何も感じない人間の側」に居たのだ。今村夏子のピクニックを読んでも何も感じない人間のように。 完璧な読解などといったものは存在しない 「完璧な文章などといったものは存在しない。完璧な絶望が存在しないようにね。」 風の歌を聴け (講談社文庫) 作者:村上

    村上春樹『風の歌を聴け』感想〜「風の歌」とは何か? - 太陽がまぶしかったから
    aniram-czech
    aniram-czech 2014/11/16
    「表現し、伝達すべきことが失くなった時、文明は終る。」
  • 『風の歌を聴け』についてどうしようもない絶望の話 - 無要の葉

    2014-11-16 『風の歌を聴け』についてどうしようもない絶望の話 久方ぶりに会う友人との待ち合わせの場所に早く着きすぎた僕は鞄から一冊のを取り出した。『風の歌を聴け』という30年も前に出版されたの文庫版だ。それも後ろに「¥105」というシールが貼られ、ページも日に焼けて乱雑に扱われたの悲哀を漂わせていた。 そのの作者はノーベル賞候補に何度も入っておきながら、未だにそのためにスウェーデンに旅立ったことはない。それでも熱狂的なファンが集まって受賞の瞬間を待ち望むという滑稽な映像が秋の風物詩になりつつある。まるで渋谷の交差点を埋め尽くす青い服を着た若者や、道頓堀に集まる虎ファンを笑うことはできないし、行き過ぎたファンのおかしさはカーネルサンダースの呪いを笑えない。 窓の外はすっかり日が落ちて、冬の訪れをしんみりと語るには相応しい夕方だった。頼んだブレンドは苦く、しかし外の気温を忘れ

    『風の歌を聴け』についてどうしようもない絶望の話 - 無要の葉
    aniram-czech
    aniram-czech 2014/11/16
    アンチハルキストの感想文も面白い