タグ

ブックマーク / vinoshin.blog21.fc2.com (12)

  • blog-entry-192.html

    五角柱だからといって、「いつもの神様たち」の名前が刻まれているとは限りません。 これは三好市山城町大谷の地神さん。 天照大神から時計回りに、 天照皇大神-忍穂耳尊-瓊々杵尊-彦火々出見尊-鸕鷀草葺不合尊 と刻まれています。 これら五神は、神武天皇の前に国を統御したとされる「地神五代」の神々。 「農業の神」というよりは、神道祭祀の色彩が色濃く表れています。 藍住町、板野町、徳島市の一部には、『法華経』の一部など、仏式銘が刻まれた地神さんがあります。 これは藍住町矢上字西の地神さん。 五面に刻まれた文字は以下の通りです。 地神明王-威光倍増-諸悪蟲輩交横馳走/百穀苗稼甘蔗蒲萄-和光同塵結縁之始/八相成道以論其終-五穀擁護 ちなみに出典は、 ※「百穀苗稼 甘蔗葡萄」(『法華経』薬草喩品) ※「諸悪蟲輩 交横馳走」(『法華経』譬喩品) ※「和光同塵結縁之始 八相成道以論其終」(『摩訶止観』) こう

    blog-entry-192.html
    aniyan53
    aniyan53 2014/07/11
    徳島県 いつもの五神名じゃない地神
  • 阿波の祭りと芸能 阿波の地神さん

    徳島県のどこに行っても見かける石造物「地神(じじん)さん」。 逆に言えば、県外ではほとんど見かけません。 地神さん(徳島市八万町夷山) 15年前、初めてこの「地神さん」を見たときの驚きは忘れません。 心石(御神体の石)が五角柱なんですから。 地神さんは農業の神様。 心石の五つの面には、農業を守護する以下の五柱の神様の名前が刻まれています。 天照大神(あまてらすおおみかみ)、大己貴命(おおなむちのみこと)、少彦名命(すくなひこなのみこと)、埴安媛命(はにやすひめのみこと)、倉稲魂命(うかのみたまのみこと) それにしても、なぜ県内の隅々にまで地神さんは分布しているのでしょうか。 寛政元年(1789)(寛政2年、3年説もあります)、徳島城下富田八幡宮の神職・早雲古宝(ふるとみ)は、当時の藩主・蜂須賀治昭に説いて藩内全域(淡路を含む)に地神塔を造立させました。 背景には、当時の社会状況があったよう

    aniyan53
    aniyan53 2013/07/15
    徳島県には、五神名以外のバリエーションはあるのでしょうか?
  • 阿波の祭りと芸能 那賀町の地神祭

    今日は全県的に地神さんのお祭り。 那賀町(旧鷲敷町、旧相生町)の地神祭の調査に行きました。 これは那賀町横石の地神祭。 コエマツの束を米のワラで縛ったものに火を付けてから神事を始めます。 これには驚きました。 実は、地神祭の基祭式を記した『神仙霊章春秋社日醮儀』(天明元年(1781)序文)に、地神さんの祭りの際にはその前で火を焚くように書かれているのです。 200年以上前の教科書通り・・ 私の知る限り、地神さんの祭りで火を焚いているところは、県内で4ヵ所しかありません。 地神さんの前には長さ43cmの巨大箸が2ぜん・・ 当地では「地神さんの箸」と呼んでいるそうですが、県下ではほかに類例を知りません。 これは那賀町中山中分の地神祭。 五穀や稲穂を供え、氏子の長老が祝詞を奏上します。 地神さんの脇には常夜灯がありますが、いまでも毎月1日、15日には当番が灯明を上げているとのことです。 これ

    aniyan53
    aniyan53 2013/02/07
    地神祭 これは貴重な民俗資料
  • 阿波の祭りと芸能 2010年09月14日

    五角柱だからといって、「いつもの神様たち」の名前が刻まれているとは限りません。 これは三好市山城町大谷の地神さん。 天照大神から時計回りに、 天照皇大神-忍穂耳尊-瓊々杵尊-彦火々出見尊-鸕鷀草葺不合尊 と刻まれています。 これら五神は、神武天皇の前に国を統御したとされる「地神五代」の神々。 「農業の神」というよりは、神道祭祀の色彩が色濃く表れています。 藍住町、板野町、徳島市の一部には、『法華経』の一部など、仏式銘が刻まれた地神さんがあります。 これは藍住町矢上字西の地神さん。 五面に刻まれた文字は以下の通りです。 地神明王-威光倍増-諸悪蟲輩交横馳走/百穀苗稼甘蔗蒲萄-和光同塵結縁之始/八相成道以論其終-五穀擁護 ちなみに出典は、 ※「百穀苗稼 甘蔗葡萄」(『法華経』薬草喩品) ※「諸悪蟲輩 交横馳走」(『法華経』譬喩品) ※「和光同塵結縁之始 八相成道以論其終」(『摩訶止観』) こう

    aniyan53
    aniyan53 2013/02/07
    五角柱だからといって、「いつもの神様たち」の名前が刻まれているとは限りません。 矢掛タイプや倉敷タイプとも異なるようです。
  • 阿波の祭りと芸能 地神さんの祭り

    明日は秋の社日(しゃにち)。 ということは・・地神さんのお祭りの日。 社日とは、春分または秋分にもっとも近い戊(つちのえ)の日のことを言います。 だいたい春の彼岸、秋の彼岸頃に当たります。 春と秋の社日には、徳島じゅうの地神さんの祭りが同時多発的に行われるのです。 ちなみに、徳島には約2000の地神さんがあると言われています。 地神さんは多くの場合、神社の境内にあります(例外もけっこうありますが)。 そこには飾り付けをした地神さんの姿を目にするはずです。 飾り付けをしていないところは、地神さんの信仰が廃れ、祭りが行われていないことを意味しています。 あるいは、地元の氏神の祭りの日に統合したり、日曜日に変更しているところもあります。 運がよければお供え物が供えてあるかもしれません。 さらにタイミングがよければ、ちょうど祭りをしているところに出くわすかもしれません。 ただし祭り自体は短いもの(

    aniyan53
    aniyan53 2013/02/07
    地神祭の様子
  • 阿波の祭りと芸能 六角柱型地神塔

    「県内の地神塔は五角柱で、所定の五柱の神名を刻んでいる」。 地神さんはだいたいどこも同じ。これまでの地神さん研究はここで止まっていました。 しかし実際に各地の地神さんの調査を進めてみると、実に多様な事例が出てきました。 心石の形にしても、六角柱、七角柱、八角柱、自然石・・といろいろあります。 これは阿南市椿町須屋の六角柱の地神さん。 神名は天照大神から時計回りに、 天照大御神-大國主命-少名彦那命-稲倉魂命-埴安彦命-埴安姫命 と刻まれています。 大己貴命が大国主命に置き換えられ(大国主命は大己貴命の別名)、基の農業五神に埴安彦命が付け加えられています。 六角柱型地神塔は、私の知る限りでは阿南市椿町に4例、名西郡石井町に5例、徳島市国府町に1例あります。 これは徳島市国府町中・八幡神社境内の六角柱型地神塔。 気になる第六面は・・空白でした。 ここの地神さんは立派です。花崗岩の心石(徳島県

    aniyan53
    aniyan53 2013/02/07
    埴安彦命-埴安姫命 いつもは「埴安姫命」だけなんだけど、ここは「埴安彦命」も登場。
  • 阿波の祭りと芸能 木製の地神さん

    地神さんの材質は石とは限りません。 これは那賀町和無田(旧木頭村)・八幡神社境内の木製の地神さん。 五角柱で、墨書された神名も通常の地神さんと同じです。 屋外に立っているので、当然、風雨にさらされ傷んできます。 傷んできたらその都度立て直します。現在の地神さんは、平成になってから立て直したものです。 「和無田(わんだ)」という地名は、相当珍しいと思います。 『角川日地名大辞典 徳島県』では、最後のページ、一番最後の項目に出てきます。 「わんだ」と聞くと、私はwonder(ワンダー)という英単語を思い起こします。 缶コーヒーのWONDA(ワンダ)を想起することもあります。 いずれにせよ、何となくモダンな地名です。

    aniyan53
    aniyan53 2013/02/01
    木製 屋根付き
  • 阿波の祭りと芸能 七角柱・八角柱型地神塔

    さて、だんだん地神さんの面が増えていきますww 県内唯一の七角柱型地神塔。吉野川市美郷の山中にあります。 刻まれた神々の名前は・・ 天照太神-大己貴命-少彦名神-水速女神-級長戸神邊-埴安姫神-倉稲魂命 農業五神に赤字の2つの神が加わっています。 水速女神は水の神、級長戸神邊は風の神。どちらも農業にかかわる神ですね。 その上を行く、八角柱型地神塔。阿南市那賀川町に2基あります。 県内最多面の地神塔と思われます。 天照大神-大己貴命-少彦名命-水神-山神-木神-埴安媛命-倉稲魂命 水神、山神、木神の3つの神が追加されています。 要は、農業守護に必要な神をオプションで加えていった結果、面の数が多くなったということのようです。

    aniyan53
    aniyan53 2013/01/31
    七角柱は吉野川市美郷の山中(-水速女神-級長戸神邊-)。八角柱型地神塔は阿南市那賀川町に2基(水神-山神-木神)
  • 阿波の祭りと芸能 地神さん製造マニュアル

    県内どこに行っても地神さんは五角柱。そして刻まれた神様の名前は同じ。 なぜ地神さんはこれほどまでに「規格化」されているのでしょうか。 まるでどこかに地神さん製造メーカーがあったかのように。 実は、地神塔造立にあたり、あるテキスト(神道書)が参照されたようなのです。 天明元年(1781)序文の大江匡弼『神仙霊章春秋社日醮儀』。 地神信仰の義、地神塔の形式、地神祭の祭式などが詳しく述べられています。 これは、地神塔の形状について説明した図です。 実際に各地の地神さんを調べてみるとわかることですが、「心石は五角柱」「天照大神以下、定められた五柱の神名を順に刻む」点は、厳密に守られています。 なお、テキストの図をよく見ると、地神さんの心石が六角柱になっていますww 「教科書、まちがっとるやないか!」と突っ込みを入れたくなります。 地神さんは原則として「天照大神」が北を向くように立てられています。

    aniyan53
    aniyan53 2013/01/28
    テキストの図をよく見ると、地神さんの心石が六角柱になっていますww 「教科書、まちがっとるやないか!」と突っ込みを入れたくなります。
  • 阿波の祭りと芸能 自然石の地神塔

    角のない地神さん、すなわち自然石の地神さんもあります。 これは海部郡美波町由宇の地神さん。 卵形の丸石に、天照大神以下農業五神の名を刻んでいます。 美馬市美馬町字八幡(八幡神社境内)の地神さんは、高さ1メートルを越える自然石に農業五神の名を刻みます。 県西山間の祖谷地方には、五角柱の地神さんもありますが、まったくの自然石を「御神体」としたものもよく見かけます。 もちろん銘文などはありません。 自然石の地神塔(三好市西祖谷山村後山) こうした無銘のシンプルな自然石こそ、「五角柱型地神塔」以前の古い地神信仰の姿を伝えるものと私は考えています。

    aniyan53
    aniyan53 2013/01/28
    これはすごい!自然石に5大神の名前が彫られているハイブリッドタイプ。「美馬市美馬町字八幡(八幡神社境内)の地神さんは、高さ1メートルを越える自然石に農業五神の名を刻みます。」
  • 阿波の祭りと芸能 旧三加茂町の地神さん(1)

    「地神さん」は農業の神様。 徳島県では、五角柱型の心石に、農業守護の五神名を刻んだものがスタンダード。 しかし、地域によっていろいろなバリエーションがみられます。 東みよし町(旧三加茂町)加茂中村の農業公園内にある地神さん。 加茂地区全体で祀る地神さんで、加茂の町を望む小高い丘の上に立てられています。 山の上から集落を見守るというコンセプトでしょうか。 地神さんは、青石の素朴な積み石の基壇の上に木祠の形で祀られています。 こうした積み石のしつらえは、山間部でときおり見かけます。 珍しいのは、御神体が木製の五角柱で、農業五神の名前が墨書されていることです。 「天照皇大神」が北向き、すなわち集落の方を向いて建てられています。 非常に象徴的な立地のように思えます。 木製の地神さんは、私の知る限り、ここと那賀町和無田(八幡神社境内)の2ヵ所しかありません。 なぜ木製なのかは謎なのですが、もしかした

    aniyan53
    aniyan53 2013/01/28
    なんと!木造五角柱 東みよし町(旧三加茂町)加茂中村の農業公園内
  • 阿波の祭りと芸能 香川県大串半島・津田の旅(2) 開拓神社と地神さん

    さぬきワイナリー前の道沿いに「開拓神社」という、変わった名前の神社があります。 鳥居、玉垣、狛犬、社殿は真新しくぴかぴかです。それぞれ平成2年の銘が入っています。 境内右手の「志度開拓神社再建立之碑」(平成2年)には、当社の由来が詳しく書かれています。 戦後、志度町大串・上野・末の3地区に52戸の入植者が入り開墾が進められたこと、開墾の成就・五穀豊穣を願い天照大神を祀る開拓神社を建立したこと、社殿の老朽化と周辺地域の観光整備が進められる中、神社が現在地に移転再建されたことなどが記されています。 当時の入植者の苦労がしのばれます。 境内右手に、徳島で見慣れたものを発見。 五角柱の「地神さん」(農業・土地の守護神)です。 香川県でも東讃地方には、徳島と同じこうした形の地神さんが多く見られます。 これは阿波の文化が讃岐東部まで及んだものと考えられます。 しかしよく見ると掟破りの六角柱。 調べてみ

    aniyan53
    aniyan53 2013/01/28
    スタンダードな五神。だけど、台石をよく見ると、これ六角柱じゃね?
  • 1