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ブックマーク / www.awa-nougyoisan.jp (3)

  • 剣山系の傾斜地農業を育んだ地質

    ・徳島平野を東流する吉野川南岸部より剣山系にかけた地域、地質でいえば[三波川帯][御荷鉾帯]の結晶片岩地域に剣山系の傾斜地農業は展開する。地質面から検討すれば、「剣山系の結晶片岩地帯で展開される傾斜地農業」とも捉えられる。当地域は、日を代表する地すべり地帯で、しかも日最大の破砕帯が走っているため、山上部に容易に畑地・棚田・集落を作ることができ、涵養林さえ残せば山上付近からでも水が湧き出るため、土地生産性が高く、古代より農業生産の場として機能してきた。それ故に、日に前例がない傾斜地集落と独特な農村景観が歴史的に形成されてきた。 ※三波川結晶片岩帯が露出する「大歩危」は国天然記念物に指定された。世界農業遺産に認定された次は、世界ジオパーク構想が期待できるであろう。 ※片理性が高く、割れ易い性質をもつ結晶片岩は、傾斜地農業を営むための高度な石垣技術に不可欠な要素 ※結晶片岩が風化した玄武岩

  • 高地性傾斜集落編-写真展1

    貞光字家賀の大規模高地性傾斜地集落① ・美馬郡つるぎ町貞光字中山から見た標高が約200~600mの間に展開する家賀の大規模な高地性傾斜地集落。頂上部に生物多様性を保障する森となる涵養林を残しているが、これを八合霧と呼ぶ。最上部から奥山(森)→里山→人里が交互に織りなし独特の農村景観が構築されている。かつては頂上から谷沿いまでの傾斜地全域が農耕地で100軒以上あった。ここでは、世界農業遺産の条件に掲げられる土地の環境を生かした伝統的な集落景観や土地利用技術、農村文化が見られ、家賀は世界農業遺産のシンボルにすべきである。 貞光字家賀の大規模高地性傾斜地集落② ・美馬郡つるぎ町貞光字中山から見た標高が約200~600mの間に展開する家賀の高地性傾斜地集落。その規模は全国に例を見ない。背後に忌部の神様が住むと伝わる友内山(木綿麻山)が聳えている。頂上部に森となる涵養林を残し、上部から奥山(森)→里

  • 阿波世界農業遺産

    “農業版世界遺産”の正式名は、『世界重要農業資産システム』(GIAHS)という。これは、平成14年(2002年)に国連糧農業機関(FAO)〔部ローマ〕が開始した仕組みで、その土地の環境を生かした伝統的な農業・農法や、農業によって育まれ維持されてきた土地利用、技術、農村文化や風習、風景、それを取り巻く生物多様性の保全を目的として、世界的に重要な地域を国連糧農業機関( FAO )が認定するものである。換言すれば、次世代に継承すべき重要な伝統農業(林業・水産業を含む)や生物多様性、伝統知識、農村文化、農業景観などを全体として認定し、その保全と持続的な活用を図るものとなる。「世界農業遺産」が設定された背景には、近代農業の行き過ぎた生産性への偏重が、世界各地で森林破壊や水質汚染等の環境問題を引き起こし、地域固有の文化や景観、生物多様性などの消失を招いてきたことが挙げられる。国連教育科学文化機関

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