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ブックマーク / critic.exblog.jp (5)

  • 『いま、会いにゆきます』(1) - 薄くて貧弱、物語も世界も | 世に倦む日日

    竹内結子主演の映画の方は、原作の小説よりもさらに評価が高いらしい。小説体の評判が気になってネットの中で調べたが、やはり多くは高い評価を与えていた。「を読んでこんなに涙が出るのは初めて」とか「中盤からぐいぐい引き込まれた」とか「ティッシュが要ります」とか書いてある。まるで小泉内閣の支持率のニュースを聞いている時のような暗澹たる気分になった。文学作品に対する人の感じ方はそれぞれでよい。だが、この作品はこの国における読書の秋のシーズンのベストセラーで、市場において村上春樹の『アフターダーク』に匹敵するか凌駕するほどの大いなる存在なのである。私は政治では自分が少数派であることに慣れもし、諦めて嫌々ながら現実を受け入れようとも思うのだが、この小説に対して世の中の多数がこのような絶賛の評価を連ねているのを目撃して、残念と言うか、無念でやるせなく、うら寂しい気持ちになる。日人の停頓を思わせられる。

    『いま、会いにゆきます』(1) - 薄くて貧弱、物語も世界も | 世に倦む日日
  • 世に倦む日日(旧々)

    昨日発売になった学研『最新人気ブログランキング200』を確認すると、「世に倦む日日」は「ジャーナリズム・評論・専門分野」の中で第3位に位置づけられて紹介されていた。意外な高順位の評価に驚いたが、私からすれば、この事実はムックの編集者や選考者の知性の確実さを証明するものでもある。当ブログをご推薦を下さった関係者の皆様にあらためて御礼申し上げると同時に、平素よりご愛顧を賜っている読者の皆様にこの場を借りて深く深く感謝を申し上げたい。選考が客観的に適正なものだったということは、ランクされている200のブログがそれなりに中身と価値を持っていることをも意味するだろう。は書店のかなり目立つ売り場に並べられている。これからブログでの情報発信を企画されている方は、ムックを手に取って参考にされることをお勧めしたい。これから間違いなくブログは普及拡大する。文化としてビジネスとして多様な形態で発展を遂げるだろ

    世に倦む日日(旧々)
    aniyan53
    aniyan53 2006/02/13
    こっちは古いほうで更新されていない。
  • INDEX Update - 世に倦む日日    | 世に倦む日日

    ハウルの動く城 1 ストーリーの破綻、中途半端なメッセージ゙ 2 ソフィーは当にハウルのことを愛したのか 3 キャラクターの意味づけの不安定さ 4 暗喩と象徴 5 宮崎駿と資主義的アニメ経営 6 ブランドとしての宮崎駿 7 「星の湖」の効果音はレマン湖で録音 8 「宮崎駿の世界観」について いま、会いにゆきます 1 薄くて貧弱、物語も世界も 2 作家の想像力の限界が主人公を限界づける 3 日における新しいプロレタリア文学の出現 4 新しいプロレタリア文学とその消費者 5 不自然な二組の両親の捨象の問題 ダ・ヴィンチ・コード 1 方法としてのインディ・ジョーンズ 2 グノーシス獲得としてのセックス 3 聖婚と聖娼、神婚と斎女 4 20年前の谷泰論文 5 イエスの復権と男女平等 6 歴史認識とアナロジー 7 学研『キリスト教の』のお奨め グッドラック 1 童話の外装をしたビジネス哲学

    aniyan53
    aniyan53 2006/02/13
  • 韓国映画『ブラザーフッド』(6) - 暗喩された兄と弟   | 世に倦む日日

    『ブラザーフッド』についての格的な批評はまだ目にしたことがない。が、この点についてはすでにどこかで誰かが指摘していると思われるが、二人の兄弟の関係には北と南の関係が暗喩されている。この問題について少し掘り下げて考えてみよう。どちらが北でどちらが南なのか。言うまでもなく兄ジンテが北であり、弟ジンソクが南なのだ。北の人間によって生かされている南の人間。北の犠牲によって繁栄の恵みを与えられている南。その関係性が象徴されている。カン・ジェギュ監督のメッセージがある。弟を生かし、弟が戦場から離れるのを助けるべく、最後に激戦の杜密嶺高地で人民軍側に機関銃を撃ち、そして戦場で屍になる兄ジンテは「北」であり、無事にソウルに戻り、その後の人生を平和に送って家族をなす弟ジンソクは「南」なのだ。 『ブラザーフッド』の中には北朝鮮側の人物が多く登場しない。登場してもほとんど台詞がなく、個性がない。ドラマの中の配

    韓国映画『ブラザーフッド』(6) - 暗喩された兄と弟   | 世に倦む日日
    aniyan53
    aniyan53 2006/02/10
    ・ウンジュ]
  • イ・ウンジュの遺作『スカーレットレター』 - 韓国映画の性愛表現  | 世に倦む日日

    イ・ウンジュの遺作となった話題の作品『スカーレットレター』を有楽町シネカノンで見てきた。期待して劇場まで足を運んだのだが、残念ながら全く面白くなかった。韓国映画も全部が全部面白いわけではない。駄作も多い。これまで映画館で六、DVDで四、合計十韓国映画を見たけれど、面白かったのはそのうち五で、題名を並べると、『シュリ』『JSA』『猟奇的な彼女』『ブラザーフッド』『スキャンダル』である。無論、ブログにも書いたように『ブラザーフッド』が圧倒的に抜きん出ている。残りの五は面白くなかった。途中で見るのをやめた作品も二ある。この作品はある殺人事件の謎解きを主軸にしたサスペンス・ミステリーだが、映画の売りはイ・ウンジュの裸体である。イ・ウンジュが脱いで大胆なラブシーンを演じ見せるというのが最大のセールスポイントであり、自殺事件とは無関係に、この作品が客を呼ぶバリューはそこにだけあったのだろ

    イ・ウンジュの遺作『スカーレットレター』 - 韓国映画の性愛表現  | 世に倦む日日
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