とはいえ、子どもにも大人にも、それぞれに強みと弱みがある。子どもは新しい言語をより直感的に学ぶ傾向があり、新しい言語で遊んだり実験したりする機会も多く、翻訳アプリなどの助けを借りずに新しい言語を使わなければならない場面もあるだろう。一方、大人は暗記やイメージトレーニングの方法を自分で考えるなど、言語学習の質を高めるための戦略が使える。 それでも、米マサチューセッツ総合病院(MGH)付属保健医療大学の研究准教授ジョシュア・ハーツホーン氏によれば、これまであまり科学者が注目してこなかった年齢でも、実際には多くのことが起きていると判明しつつある。 「新しい言語を学習する場合、4〜5年以内に一定のレベルに達し、そこで止まると考えられてきました」とハーツホーン氏は話す。「しかし、私たちは実際、30年ほど学び続けている人々の能力が向上し続ける例を目にしてきました」 第二言語の学習は心の栄養になる 年配