鴻上尚史の人生相談。「会社でだれもが憧れる知的な美人の先輩の鼻から……」と頭がパニックになった24歳の男性。どうにか本人に気づいてほしいと憂う先輩思いの相談者に、鴻上尚史が提案したのは、“出すぎた愛”の上申。 【相談34】「クール美女の先輩の鼻から……」(24歳 男性 ろくろう) 会社に、28歳のとてもクールな雰囲気の知的美人がいます。 かりに、雅美女史とします。 雅美女史は雰囲気にたがわず、仕事もできる有能な女性です。美人だけど女性の後輩にも慕われ、みんなの憧れです。 でも、最近、どうしても気になることがあります。 それは、雅美女史の鼻からときどき鼻毛が出ていることです……。とくに笑ったときに。 あの鼻筋のとおった美しい鼻先から出る鼻毛。なんで……。驚きすぎて最初気づいたときは僕の頭はパニック。打ち合わせに集中できなくなりました。いえ、今も気づくと集中力は一気に低下します。でも、どうして