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2017年3月29日のブックマーク (2件)

  • 「ルーフォック・オルメスの冒険」カミ - めちゃくちゃブックス

    シャーロック・ホームズのパロディということに一応なってはいるものの、形式が小説ではなくて戯曲で、内容はよく言えば軽妙、悪く言えば小学生が考えたようなトリックが満載なので、かなり評価が分かれそうなである。 ルーフォック・オルメスの冒険 (創元推理文庫) 作者: カミ,高野優 出版社/メーカー: 東京創元社 発売日: 2016/05/30 メディア: 文庫 この商品を含むブログ (14件) を見る オルメスはホームズのフランス語読み。ルーフォックは「頭のおかしい」とか「いかれた」の意味。ホームズのパロディと言うには、ぶっ飛びすぎの、とんでもユーモア・ミステリ・コント集。34編の掌編を集めたもの。たとえば、寝ている間に自分の骸骨を盗まれてしまった男の話、とか、巨大なインク壺のなかに閉じ込められた男たちの話とか……「アホカ! 」というような掌編ばかり。ミステリ・マニアとしては、読んでおくべき奇書

    「ルーフォック・オルメスの冒険」カミ - めちゃくちゃブックス
  • 「アパートの鍵貸します」 - 何かのヒント

    なぜか二度も三度も四度も観てしまうことになる映画と、一度観て良い印象を持っても観る機会がほとんどない映画とがあって、「アパートの鍵貸します」は後者に属する。 確か最初に観たのが高校生くらいの頃で、深夜に吹き替え版をテレビでやっていた(ジャック・レモンを愛川欣也がやっていて、シャーリー・マクレーンの方は小原乃梨子という組み合わせ)。人類が滅亡するでもなく、人が死ぬわけでもなく、ガスタンクが爆発したり飛行機から飛び降りたりする場面のない地味な映画なので、いくら小道具の使い方や伏線の張り方が見事でも、若者の自分としては「これより上手く仕組まれている映画は他にも沢山あるんだろうな」といった感想しか持てなかった覚えがある。 その後、作は揺るぎないコメディ映画の名作として「お熱いのがお好き」と並べて称揚されるビリー・ワイルダーの映画、という位置に納まって、そのまま数十年が過ぎてしまった。 たまたま家

    「アパートの鍵貸します」 - 何かのヒント