「今からボス*1に歯向かうなんて無理に決まってる」 市井の若年ブロガーたちからそんな声が聞こえ始めた2005年秋。 「だってあいつらの組織*2はもう盤石だろ」 黙ってよく聞け。 ボスに立ち向かう方法は、すくなくともひとつはある。 それは「ボスの先回りをしろ」ということだ。 「なんだ、落とし穴(釣りサイト)でも作ってそこにハメ落とそうってことか」 そうじゃない。 いいか。「先回り」っていうのは、あらかじめ食いつきそうなブツ*3をしっかりと確保しておくってことだ。 連中がどんなブツを扱いたがるのか、どんな客*4とつき合いがあるのか、客とどんなふうに接したか*5、ただの挨拶なのか、しっかり握手をしたのか。ほかのボスたちはどんなブツを扱っているか、ブツは新鮮(流行り)かどうか。 連中の隙を突いて、あれこれ調べ上げるんだ。 「だけど、ボスになるだけあって、そんなに隙があるようには見えないぜ」 やつら