苦しむ広島に辛口提言を放ったのが、テレビ解説のため横浜スタジアムを訪れていたOBの川口和久氏。「今のカープを見ていると、ベンチも選手も去年までの自分たちの野球をやり続ければ、いずれ勝ち始めると踏んでいるように映る。だから丸が抜けた穴が際立ってしまう」と指摘した。 川口氏は巨人で2011年から一軍投手総合コーチを4年間務め、12年の日本一を含むリーグ3連覇を経験した。勝ち続ける難しさを知るからこそ、古巣が抱える不安も理解できる。 「当初の優勝メンバーだって2、3年のうちに顔ぶれも力も変わる。これは身をもって感じたことだけど、首脳陣には勝ちながらもチームをつくり変える勇気が必要なんです。丸が抜けた以上、今年は投手陣がやらなきゃ。例えばリリーフ陣の再整備。僕なら今年はフランスアを抑えに固定する。きっと佐々岡コーチも考えているだろうけど、そうした思い切った配置転換や若手の抜てきをどんどん見たい」と