米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾(ぎのわん)市)移設問題で、鳩山由紀夫首相がぎりぎりまで徳之島への海兵隊移転にこだわった背景には、日米両政府が昭和28(1953)年にかわした覚書の存在があった。これは、鹿児島県の奄美群島を利用した防衛協力に関するもので、首相はこれを盾にして、徳之島移転を米側に要求する方針だったとみられる。
米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾(ぎのわん)市)移設問題で、鳩山由紀夫首相がぎりぎりまで徳之島への海兵隊移転にこだわった背景には、日米両政府が昭和28(1953)年にかわした覚書の存在があった。これは、鹿児島県の奄美群島を利用した防衛協力に関するもので、首相はこれを盾にして、徳之島移転を米側に要求する方針だったとみられる。
仲井真弘多沖縄県知事との会談後、記者の質問に答える鳩山由紀夫首相=4日午後0時5分、沖縄県那覇市の沖縄県庁(大塚聡彦撮影)(写真:産経新聞) 仲井真弘多・沖縄県知事「ちょっとこれ、よみあげさせていただいて、あいさつとさせていただきます。鳩山由紀夫内閣総理大臣にはご来県いただきましたこと、心から感謝し、歓迎を申し上げます。また、この時期、総理自らといいますか、ご自身で沖縄県民の声を聞かれたいとして、日程を考慮され、ご決断いただきましたこと、深く敬意を表します。この後、普天間での住民対話をはじめ、関係市町村長との懇談を通じ、沖縄の願い、そして思いをお酌み取りいただき、県民の納得のいく形で普天間問題を解決していただくよう、お願いを申し上げる次第でございます」 「私からはこの機会に2点、申し上げたいと思います。第1は普天間飛行場の危険性を1日も早く除去していただきたいということでございます。普天
私はこのブログで普天間移設問題について語ることを避けてきました。なぜならこの問題は大きすぎて、私の手には負えないからです。といっても「普天間基地を移設しよう、移設先はどこが便利か」それだけで済めば、話はとても簡単なのです。しかし、それは軍事の論理です。 普天間は軍事だけの問題ではない なぜ普天間基地を移設するのか? 引越し先の選びかた 普天間基地の機能 じゃあ台湾に移設するのはどうなの? もしも沖縄以外に移動したら? 軍事の論理と、政治の仕事 軍事問題を政治的に論じるときの3つの誤り 追記 関連 参考 お勧め文献 普天間は軍事だけの問題ではない 沖縄県内移設、まして本島以外への移設となれば、この問題は軍事の論理だけで語れる範囲をはるか飛び越えてしまいます。普天間は普天間だけの問題ではないのです。これについては以下の記事が参考になります。 http://d.hatena.ne.jp/sion
在沖米海兵隊は「なくても困らない」と専門家(共同通信) 16日付の共同国際版(ジャパンタイムズが転載)によれば、在沖米海兵隊は「なくても困らない」("dispensable")存在らしい。大阪経済法科大学アジア研究所客員研究員の福好昌治氏(Shoji Fukuyoshi)や、琉球大学法文学部の我部政明教授(Masaaki Gabe)など国内の専門家によれば、「在沖米海兵隊の兵力は大幅に削減されており、抑止力として疑問がある」そうだ。 "Analysts say force levels have been greatly reduced and question their role as a deterrent." 記事では、これまで海兵隊の普天間飛行場を「どこ」に移転するかについてが物議をかもしてきたが、「沖縄における米海兵隊の存在が必要不可欠であるかを合理的に問う議論は、これまで十分
米海兵隊普天間飛行場の移転先についての日米交渉がとりあえず決着した。大きな話題である。BBCも”US agrees Okinawa air base move ”(参照)として伝えた。この話題に反対意見以外を言えばとばっちりを受けることになるのだろう。しかし、率直な私の印象を言えば、良かったと思う。 人事異動を繰り返しその場しのぎの無責任な対応を繰り返してきた日本の官僚たちが、今回はよく尽力したものだ。普天間飛行場という市街地の中心に居座る危険極まりない爆弾のようなものは、なんとしても撤去することを第一義に考えなくてはならない。 もちろん地元でも本土でも今回の決着への反対はあるし、反対の理由もスジが通らないものではない。端的なところ、沖縄に米海兵隊基地はまったく無用だからだ。 軍拡を続ける中国に近い地域に米軍の空白は云々という意見もあるが、間違っている。海兵隊の実動には佐世保の揚陸艦を必要
軍隊のない国家―27の国々と人びとposted with amazlet at 09.12.30前田 朗 日本評論社 売り上げランキング: 226231 Amazon.co.jp で詳細を見る 年の初めの書初めは、いろはの”い”から参ります。「軍隊のない国家」についてです。 私たち日本人は軍隊を放棄すると憲法に書きながら、軍隊ではない自衛隊をもって自らを守っています。それでも軍隊のない国家への憧れは根強いようです。昔は「非武装中立論」があり、今でも「無防備都市宣言」活動があります。 世界に目を向ければ、意外と多く、本当に軍隊を持たない国家が実在します。それらの国は非武装、無防備で、しかも誰に侵略されるでもなく平和を保っています。これはどういうことでしょう。本当は軍隊なんていらないのでしょうか。いったい何故、「軍隊のない国家」は平和でいられるのでしょうか? 軍隊のない国家」は意外と多い 今回
大晦日です。今回はHashさんを真似て、ブログ開始から現在までのエントリーの中から、大きな反響を頂いたものを振り返り、年末のご挨拶とさせて頂きます。 09年 春(4〜5月) ブログ開始、北朝鮮の核実験、ピースボート 「戦争なんか起こるわけがない」は思い込みだという歴史的実例 - 【移転済】リアリズムと防衛を学ぶ この記事ではフォークランド、湾岸などの戦争の例をあげました。「戦争なんか起こりっこないよ」という楽観がいかに外れてきたのかを書きました。 ピースボートと自衛隊の平和な関係 〜カンボジアPKOの場合〜 - 【移転済】リアリズムと防衛を学ぶ 「ソマリア沖でピースボートが海上自衛隊に護衛された」というニュースが話題になりました。それを受けて、かつてのカンボジアPKOで自衛隊がピースボートと関わったときの面白いエピソードのご紹介です。 自衛隊の戦闘機が、撃たれる前に撃つ日 - 【移転済】リ
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