名古屋悲願の初優勝で幕を閉じたサッカーJリーグ。今季は2007年に始まった年間総入場者数1100万人を目指す「イレブンミリオンプロジェクト」の目標年でもあったが、達成どころか前年より90万人以上減らした。関係者が期待をかけていたワールドカップ(W杯)南アフリカ大会で日本が16強入りしたにもかかわらず、集客には直結せず。J1の1試合平均入場者数は2年連続で減少するなど、厳しい現実が突きつけられた。(森本利優) 今季はJ2がこれまでの3回戦制から2回戦になり、総試合数が大幅に減少。苦戦は予想されていた。ただ現実はそれ以上。リーグ戦、ナビスコ杯、アジア・チャンピオンズリーグ(ACL)など公式戦の総入場者数は864万5762人で、昨季の957万4974人より約93万人も減らした。総数減はプロジェクト最終年にして初めてのことだった。 1試合平均でも、J1は1万8428人(昨季1万8985人)と2年連