※その①はこちら→ 『ゆゆ式』感想 その① 今回は「分人」という視点から、アニメ『ゆゆ式』を見てみます。 「分人」は作家の平野啓一郎が提唱しているあたらしい言葉・人間観で、それについて書かれた新書(『私とは何か 「個人」から「分人」へ』)は話題になったので、ご存知の方もいるかもしれません。 記事ではまず、この「分人」がどのような概念なのか?を確認します。それから、この概念を通して『ゆゆ式』を解釈してみることで、作品のなかで人間関係がどれだけ精密に描かれていたか、を確認していくという流れで進んでいきます。 けっこう「分人」という発想におんぶに抱っこの記事です。またもや1万字ぐらいの長さになっているので、時間のあるときにのんびり読んでいただけたら嬉しいです。 ◯分人とは まずは、分人という言葉の説明から。「平野さんの本なら読んだよ」という方は、次の「分人という単位の細かさ」に進んでいただいて大
![「分人」の視点からみる『ゆゆ式』 ~『ゆゆ式』感想 その② - ねざめ堂](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/b80e6c4932ad9d8831d562423b04aca05ab13331/height=288;version=1;width=512/http%3A%2F%2Fcdn-ak.f.st-hatena.com%2Fimages%2Ffotolife%2Ft%2Ftentofour%2F20140803%2F20140803053000.jpg)