西川善司の「試験に出るゲームグラフィックス」(8)「人喰いの大鷲トリコ」の「リアルとアートの狭間」はこうして生まれた・後編 ライター:西川善司 前編から少し間が空いてしまったが,「人喰いの大鷲トリコ」解説の後編をお届けする。 人喰いの大鷲トリコは,東京ゲームショウ2017の会期に合わせてCESA(コンピュータエンターテインメント協会)が主催した日本ゲーム大賞 2017(JGA2017)において優秀賞を獲得したことで,再び話題に上がった。 また,2017年12月にはPlayStation VR対応のデモ版が無償公開され,作品の楽しみ方も広がってきている。 今回は,そんな同作を支える技術のさらなる深淵部を覗いていきたい。 2018年1月に開催された見本市「CES 2018」のソニーブースでは,VR対応デモ版を体験できるようになっていた。写真は体験している筆者。トリコによじ登ったり,頭をなでたり