お酒を飲む機会が多い時期ですが、適度に飲めば「酒は百薬の長」といわれています。 適量の酒はどんな良薬よりも健康に効果があると、酒をほめている言葉です。 では「酒は百薬の長」と言った人は誰でしょうか?私は、風呂と酒の好きな小原庄助さんみたいな人が言った言葉だと思っていました。 ところが、意外な人物の「四字熟語」だったのです。四字熟語では「百薬之長」です。 「百薬之長」は、古代中国の皇帝・王莽が言った言葉でした。小原庄助さんと比べると、別次元の人物です。 王莽はあまり有名でない人物ですが、漢帝国を簒奪して新(紀元8年 - 23年)を建国した一代限りの皇帝です。 中国と中国北方騎馬民族の歴史の転換点にいた人物です。 王莽の建国した「新」から「漢」の衰退が始まった! 王莽の簒奪によって一度は滅びた漢王朝ですが、劉秀(光武帝)によって王莽の新王朝を倒し、ふたたび漢王朝を興します。 新王朝の前までの漢