小説版『電脳コイル』は、アニメと同じく〈電脳メガネ〉が小学生の間で大流行している202X年の電脳世界を舞台としたジュヴナイル。 磯光雄の原作をもとに、脚本家・宮村優子が、自身初となる長編小説を手がけています。 おとなになってゆく過程で誰もが一度は感じたことのある、無力な自分への焦りや大切なものを失う痛み。ヤサコとイサコが、互いに強烈に惹かれつつ反発し合う姿を通して、そういった感情が鮮やかに描かれ、現役の少年少女たちが共感できるのはもちろん、かつての少年少女たちにとっても、近未来のはずの世界が何故か無性に懐かしく、切なく感じられるはずです。 “もうひとつの『電脳コイル』”を、アニメと合わせてお楽しみください!