大阪府と市の統合本部は現在、「大阪都構想」の実現に向けて、府・市の主要事業の民営化、統合プランなどを作成中である。この連載では、これまでにモノレール、公立病院、人形浄瑠璃文楽、バス・地下鉄事業の動向について見てきた。 今回は府と市の特別参与として、信用保証協会のあり方を探った大庫直樹氏(プライスウォーターハウスクーパース・パートナー、元マッキンゼー)に登場してもらった。 信用保証協会は信用保証協会法に基づいて設立した特殊法人。中小企業が金融機関から融資を受ける際、公的に保証する。大阪府内には大阪府中小企業信用保証協会と大阪市信用保証協会がある。過去にも二重行政と指摘され、協会の再編が議論されたことがあるが、まとまらなかった。 今回、大庫氏らは府中小企業信用保証協会を母体とする経営統合を提案。府、市も2013年度中の統合を目指す方針を発表した。大庫氏はどのような調査・分析を行ったのか。ポイン