米Stanford Universityは、同大学のAssistant Professor of Electrical EngineeringのAda Poon氏らが、体内約5cmの位置に埋め込んだ微小な受電素子に、ワイヤレスで給電できることを示したと発表した。1.7GHzという高い周波数で、皮膚下5cmもの深さにワイヤレス給電できたのは従来の常識を破るものだという。心臓ペースメーカー、飲み込み型の消化器カメラ、人工内耳、そして血管内に送り込むワイヤレス・カテーテルなどへのワイヤレス給電に道を開く結果となる。詳細は、学術誌の「Applied Physics Letters」に論文が掲載された。 電磁誘導と電磁波のハイブリッド伝送 今回、Poon氏らは、電磁誘導と電磁波によるエネルギー伝送の両方の効果を組み合わせることで、体内5cmの位置にある直径が約0.8mmの受電素子に50μWの電力を送