献血への協力を訴えるポスターを巡る議論がネット上で紛糾しています。KADOKAWAから発売中のコミック『宇崎ちゃんは遊びたい!』と日本赤十字社がコラボしたもので、「過度に性的ではないか」といった批判が寄せられたのです。(画像はコミックス第1巻カバー。KADOKAWA公式サイトより引用)コンテンツと地域振興という「コラボ」とも無関係ではないこの問題の構造を考えてみたいと思います。 この作品は朴訥で不器用な大学生の男の子と、活発だけど実はやはり不器用な同級生の女の子のラブコメディで、「胸が大きい」という表現はたしかに目につくものの、私にはマンガのキャラクターによく施される特徴の強調(デフォルメ)というテクニックの範疇にあると感じました。多くのファンや、表現の自由を守りたいという立場の人たちもそんな感覚で批判に反論をしているのではないかと思います。 しかし一方で、コミックを読んでもらった女性から