タグ

ブックマーク / gyakuhuu.blog11.fc2.com (8)

  • 逆風

    現場の人間が言うのもどうかと思うが、医者に殺される事は当に、ある。 それは能力不足だったり勘違いだったりするのだけど、9割の患者は知る事もなく仕方ないよね、で済まされたりする。 しかしそれを言おう物なら自分がえなくなってしまう、悲しいけどこれ現実なのよね。 ちなみにここ数ヶ月、そんな殺されかけてる人が手遅れ寸前になって次々と担当になってたりする。 今回はそんなお話。 緩和ケア希望の末期癌患者がやって来た。 信じられない事だが7日の間、点滴を受けていただけで麻薬、内服の調整は一切無し。 泊まり勤務の時にカルテを見返していて、あまりの杜撰さに驚いた。 聞けばもう飲すらままならなくなっているらしい、それを見て何も働きかけなかったスタッフ一同は医療に関わる資格はない。 残り間もないならどうしてそこで少しでも苦痛を取り除かなければという意識が湧かないのか。 自分が担当ではないから、どうでもいい

  • 逆風

    今でこそ出生前診断に対する考え方が浸透して来たけれど、昭和という時代はどうだったのだろう? アンチャンさんに医療の世界を志させたブラック・ジャックにそんな話がある。 出生前診断で超重度の障害を持つ胎児がおり、生まれたとしても間違いなく死ぬ事と親のショックのデカさがわかるからブラック・ジャックが殺そうとするが、それを止める人が出てくるという物。 結果としてこの子供は死産として扱われるのだが、それでも頑張って産んだらどうだったろう? この話に出てくる胎児程ではないが、明らかな難産になる事がわかっており、更に母体の状態から先天的な奇形となるのが間違いなかったという人がいた。 しかし子供に恵まれないその夫婦は生むことを決め、難産の末に生まれた子供はやっぱり重度の障害を持っていた。 やがて時は過ぎ、子供を育てる事を諦めた親は施設に子供を入れ、間もなく両親は他界した。 残された子供は意思の疎通も図れず

    逆風
  • 逆風

    年に何回か刑事事件扱いの不審死ってのに巻き込まれる事があります。 その日も第一発見者が心肺停止のまま救急搬送しちゃったからマッポが介入する事になりました。 事件性は限りなく薄いから調書取る為の、という名目でマッポとやり取りをするわけです。 その方、初診と最後の診察はアンチャンさんが担当しました。 家族と疎遠の独居老人の最後でした。 その人の過去の行いが最後を作ると言うのなら、警察からは邪魔扱い、家族からも邪魔扱い、最悪に近い部類の最後でしょう。 そしてその姿に将来の自分の最後を垣間見た気もした。 長生きなんかするもんじゃない。

  • 逆風

    病人怪我人と関わるのが仕事ですが、仕事をこなせばこなす程なんつーか擦り切れるって言うか。 超高齢社会という言葉も生まれたくらい日人の社会構造の高齢比率は深刻です。 だから妙齢の女性は僕とおセッ という事が言いたいのではなく、いや言いたいですけど、今回の話題はそういう事ではなく。 例えば働き盛りの30代とか重要なポジションにいる50代とか、そういう人を何とか助けて社会や経済に貢献してもらう。 こういうのってアリだと思うんです。 でもね、生産性ゼロの70、80、90に医療資源や社会資源をバンバン投入して生かすって違うんじゃないかと、ここ1年半くらい凄く強く思ってます。 その人を生かして誰が幸せになるのかと。 非医療従事者の人は知らないと思いますが、そこそこの規模の病院は患者1人当たりに1ヶ月で請求していい金額が決まってます、だからそれを越えない様に節約して節約して、場合によっては完治しなくて

  • 逆風

    この前の火曜の夜なんですけど、また一人担当が死にました。 現在ウチはターミナルの人を積極的に取って収益を上げるという方針で動いてます。 ターミナル、所謂末期癌です。 癌の末期と言っても年齢層は様々なんですが、基的にそれなりのお年を召した方になります。 これまでに苦しいと言いながら手を掴まれて目を見開いたまま死なれたり、何で私がこんな目に・・・悔しいと言い残されて死なれたり、兎に角口から胃液と血と腸からの逆流物をゲロゲロ吐きながら死なれたりとか、色々な死に目に遭って来ました。 今回亡くなった方は、がパーキンソで進行が著しく間もなく四肢の可動や言語能力を失う状況でした。 いつも自宅で寝ているんですね。 ですが、夫が死んだ時に僕の前で初めて立ち上がり、目に涙を溜めていました。 死の力って凄いんですね、命って限りがあるから当に美しいですよね。 ちなみに今一番の楽しみは毎週木曜日発売のヤングジ

  • 逆風

    仕事が看取りを兼任しておりますアンチャンさんですから、終末期の人から連絡は頻繁に来ます。 ましてや季節の変わり目は弱った人には相当答えるらしく、コンスタントに週1で死亡診断書を制作しに夜明けとかに出かけます。 今日もとある末期肺癌患者家族から連絡がありました。 この患者、地元の病院にも見放されて行く当ての無い医療難民状態です、頼れる所がありません。 現在麻薬投与により癌性疼痛を緩和しているのですが、麻薬投与の副作用により酷い便秘になってます。 で、2週間くらい排泄がなかったんですが、それが一度に起こりさあ大変。 皆さん下痢とかした時に冷や汗とか吐き気とか催しますよね?あれは迷走神経反射と言いまして、一種のショック症状なんですが、コレでICUに運ばれて生死を彷徨うって病人では珍しくないんです。 よりによって、それが起こっちゃいまして、血圧はどえらい下がるわガタガタ震えるわ家族はパニック起こす

    aosiro
    aosiro 2012/09/26
    急患の生死よりも撮影ロケを優先するキチガイ
  • 逆風

    話をしよう。 あれは今から・・・確か8年前。 産婦人科での医療訴訟に原告側が勝訴したという報道が流れた事があったんですよ。 医療訴訟って、内容が専門的な所もあり、何かあっても果たしてそれが事故なのか、寿命とかそういった仕方がない物なのか判断がつきにくいのもあって、中々表沙汰になりません。 仮になったとするなら、そりゃもう明らかにわかる事故か身内に医療関係者がいるかのどちらかです。 アンチャンさんも、まあ・・・おおっと、これ以上は言えねえな。 で、医療と切ろうにも中々切れないのに介護っちゅう業界があります。 ようやく厚労省も腰入れて高齢社会対策に乗り出して来たようですが、仕事柄診て回る事の多い、お爺お婆が明後日の方向の介護サービス()を受けた事により、死亡または障害を負うケースが多いんです。 今関わってる人は、通所介護中に寝返りの運動という謎の体操をさせられたら、腰椎圧迫骨折を起こし寝たき

    aosiro
    aosiro 2012/06/28
    あさっての方向の介護サービスを受けた事により、死亡または障害を負うケースが多い
  • 逆風

    子供が池沼だったから死産にしたwww反論どうぞwww 正しいと思います(キリッ 生きる権利とか何とかと言いますよね。 まあ言いたい事はわかる、よくわかる、だがね、実際はどうだろうか? アンチャンさんこう見えても社会に出てからずっと医療関係職に就いてます。 で、実際に受け持ってる患者にもいます、障害者。 先天的な人もいますし、後天的な人もいます。 先のリンク先にもありますが、池沼って要は生産性ゼロなわけですよ。 それでも生きてる限り体は壊すワケですが、そーいう人は身体器官の何処かの発達も必ずおかしくて、普通の人より医療費がかかります。 誰がそれを負担するのか、となると家族ですよね。 障害を負っていてもこの子は私に神様が与えてくれた特別な子、と言う人がいますが、そりゃそう思わなけりゃやってらんないでしょう。 親がまだ健在な内はいいですよ、でも養えなくなる日はいずれ来るでしょう。 そうなったら誰

  • 1