足を失ったことより「やりたいこと」に意識が向いた 足を失ったと気がついたのは、事故に遭ってしばらくしてからだった。 2週間はたっていたと思う。 命そのものがあやうくて、両足切断後も手術をして──そんなこと覚えていないけど──ICUにずっといたから、事故前後の記憶は飛んでいる。 意識が戻って思ったのは、「あ、生きてる」。 両親がいて、母が泣いていた。全身は包帯とビニールでぐるぐる巻き。 「骨盤にヒビが入っているから、動かないで」 自分が病院にいること、体がまったく動かせないこと、半端なく、ただごとじゃないことはわかった。 足がないことに気づいても大泣きしなかった へんな話だけど、命があることが不思議な感じがした。 大怪我をしたと悟ったけど、どこがどうなっているのかわからなかった。 最初は親も病院の先生も説明してくれなかったから、自分で知った。 ふと布団の中を見て「ん? 足がない」って。 手足
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