要するにこれは揚平さんの短・中期的な日本の社会、経済予測をベースにその対策を社会のレベル(日本をどうする)と個人のレベル、つまり現役世代の自己防衛(私たちはどうする)という2つの議論を併置する……という講座で、いままで僕がまったくやってこなかったタイプの講座になると思う。僕は割といい加減に生きてきたところがあり、あまり人生をうまくやる、セーフティにする……といったことに関心をそれほど払ったことがないのだけれど、少し考えるところがあって、実験的にこういったタイプの講座を企画してみることになった。 今日はその理由のようなものを書いてみたいと思う。そして例によって結論から述べると、僕はここ数年でこの国は、(みんなまだ、それほどハッキリと口にしていないが)この国は(少なくとも向こう数十年の間についていえば)「もうダメだ」と感じていて、それぞれがもう社会をどうするかではなく、自己防衛のフェイズに入っ
![「新NISA(的なもの)」が可視化してしまった「日本は当面よくならない」という諦めが社会にもたらす(悪)影響について|宇野常寛](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/c350ba38435fb358c3f4acacfb5812e8a050987d/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fassets.st-note.com%2Fproduction%2Fuploads%2Fimages%2F130832635%2Frectangle_large_type_2_c4602eccebf3286335b43b2d36c72185.png%3Ffit%3Dbounds%26quality%3D85%26width%3D1280)