技術の背景 化石資源は無尽蔵でなく、また地球温暖化などの環境問題などの観点からクリーンな新エネルギー資源の開発が望まれています。 最近、風力発電、太陽電池等、利用性の高い自然エネルギーの活用に向け、多数の研究が行われ、実用化が進められてきました。 一方で、太陽光を利用するエネルギー変換技術として、光触媒を利用した水の分解による水素の製造は夢の新技術であり、大いに期待が持たれます。 技術内容・特徴 従来、可視光照射下での水の光分解反応は金属酸化物が活性な光触媒として精力的に研究がなされてきていますが、量子収率が0.1%(波長421nm)と非常に低く、収率の向上並びに有効波長領域の拡大が望まれています。 酸素生成に高い活性を持つ光触媒と水素生成に高い活性を持つ光触媒を組み合わせたレドックス系の提案です。 量子効率0.3%(波長440nm)が得られます。 今後、更なる効率の向上を含