2023年9月3日のブックマーク (1件)

  • 長谷川等伯ではなく浮世絵を見る 〜石川県立七尾美術館 - ことばを食する

    富山県氷見市から日海に面した山中の高速道路を走り、能登半島の中ほどに位置する石川県七尾市へ向かいました。8月末だというのに、車の温度計は35度。 歴史的に七尾市は海運で栄え、戦国期には背後に迫る半島の丘陵に室町幕府の有力大名で管領・畠山一族の山城が築かれていました。能登は江戸期以降、加賀藩に組み込まれましたが、船の往来でむしろ越中(富山県)と結びつきが強い地でした。 その七尾に、長谷川信春という若い絵師がいました。彼は志を持って京に上り、やがて安土桃山時代を代表する絵師になります。 長谷川等伯です。 松林図屏風(長谷川等伯。国宝、六曲一双。東京国立博物館蔵) 文化的にはきらびやかな安土桃山時代。色彩の魔術師・等伯がたどり着いたのは、墨の濃淡の世界でした。彼の一生は安部龍太郎さんが「等伯」(直木賞受賞作、文春文庫)で描いています。 石川県立七尾美術館には、若き能登の絵師・信春時代の等伯作品

    長谷川等伯ではなく浮世絵を見る 〜石川県立七尾美術館 - ことばを食する
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    ap14jt56 2023/09/03