「フェッセンデンの宇宙」(フェッセンデンのうちゅう、Fessenden's World)は、アメリカのSF作家エドモンド・ハミルトンが「ウィアード・テイルズ」誌1937年4月号に発表した短編SF小説。マッドサイエンティストものの名作である。「人工宇宙の恐怖」の訳題もある。1950年には改稿版が書かれ、主人公の性格に改変がなされている。日本にはじめて訳出されたのはこちらのヴァージョンである。 あらすじ[編集] 天文学者だった私は、ある日数年ぶりに、友人の天文学者フェッセンデンに呼び出される。フェッセンデンは、実験室に人工の宇宙を創造したというのだ。宇宙をただ観測するのに飽き足らなくなった彼は、自分で自由に操作できる宇宙を作り上げようと考え、二枚の巨大な金属板の間に重力を遮断した空間を発生させ、そこに縮小した原子のガスを満たしたのだ。次第に凝縮したガスが無数の天体を生み、小さな宇宙が誕生した。