今回と次回にわたってオープンソースでJ2EEに対応したアプリケーションサーバであるJBossのクラスタリングについて解説します。JBossのバージョン4はSunのJ2EE認定も受けており、機能面では商用のJ2EE対応のアプリケーションサーバにも引けを取らないといえます。 JBossについての詳しい説明は割愛しますが、今回解説するクラスタリング(クラスタはJ2EEの仕様では規定されていませんが)についても、本番運用を見据えた高可用性を実現するに足る様々な機能を実装しています。 今回は最新バージョン(2005年11月現在)であるJBoss 4.0.3SP1にフォーカスを当てて解説しますが、基本的には3.2.xでも同様の機能とアーキテクチャを持っています。 第3回となる今回はJBossが持つクラスタ機能の概要とクラスタの基本セッティングおよびその動作確認、そしてHTTPセッションレプリケーション