パラパラ、マカレナ、ツーステップ、ランバダ、ユーロビートといった面々は安楽椅子に座ったまま、静かにまどろんでいた。 そこは天井に近い窓からわずかに光が入るくらいの薄暗い部屋で、椅子は一列に並べられている。彼らはほんのたまにおしゃべりをするくらいで、あとはおのおのの椅子の上でじっとしている。ときおり、マカレナが小さく咳き込む音や、ツーステップのしゃっくりが聞こえてくる。 ダンスフロアからお呼びがかからなくなって、どれくらいの時間が経ったのだろう。 ダンスミュージックたちは眠りを知らない。ダンスミュージックたちは吸血鬼のように、夜の間中ずっと起きている。吸血鬼は人の血を吸って生き永らえるが、ダンスミュージックたちは若い人間の汗や熱気を吸い込んで生きていた。 あの子たちはどうしているのだろう。ダンスミュージックたちは懐かしい思い出に浸っていた。どのダンスミュージックも記憶の中にある若い子たちが大
その1 http://d.hatena.ne.jp/ayakomiyamoto/20051105 その2 http://d.hatena.ne.jp/ayakomiyamoto/20051107 その3 http://d.hatena.ne.jp/ayakomiyamoto/20051108 その4 http://d.hatena.ne.jp/ayakomiyamoto/20051116 その5 http://d.hatena.ne.jp/ayakomiyamoto/20051207 久しぶりに描いたけど、遅々として話が進みません。 追記:画像のアップに失敗してました。すいません…!あと、今回から遂にフォトライフ有料モードにしました。
<前回までのあらすじ> チロタンとあざらし君はどうやらアシカ族の独立のための人質となってしまったようであった。 ネットの画像がたよりでしたが、写真を見ながらでもシャチを描くのはむずかしかったです。 【これまでのお話】 その1 その2 その3 その4 その5 その6 その7 その8 その9
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