静岡県熱海市の伊豆山地区で7月3日に発生した土石流災害について、静岡大学の小山真人教授(火山学)が現地調査を行った。小山教授は「崩壊したのは造成地の埋土(盛り土)の一部」と結論づけた上で、「まだサラサラした大量の埋土が現場に残されている。今後ふたたび大雨が降った場合の土砂流出や土石流発生が心配だ」と話す。 静岡県によると、同地区で発生した土石流は、逢初(あいぞめ)川の最上流部(海岸から約2キロ上流)の標高約390メートルから流れ下った。被災した範囲は延長約1キロ、最大幅約120メートルにわたり、7月7日午後8時時点で被害にあった建物は約131棟、死者7人、安否不明者27人を数える。 小山教授は7月5日、「何が崩れて土石流が発生したのか」「今後も崩壊しそうな土石がどの程度残っているのか」を明らかにする目的で、現地調査を実施した。源頭部(土石流の起点となった部分)の崖になっている場所を、規制線
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