299.00 自閉性障害 Autistic Disorder 診断的特徴 自閉性障害の基本的特徴は,対人的相互反応およびコミュニケーションの著しい異常またはその発達の障害,および著明に制限された活動と興味の範囲の存在である.障害の表現は,その者の発達水準および年齢に従って,大きく変化する.自閉性障害は,時に早期幼児自閉症,小児自閉症,あるいはカナー自閉症と呼ばれる. 対人的相互反応における障害は,粗大で持続する.対人的相互反応やコミュニケーションを制御する多彩な非言語的行動(例:目と日で見つめ合う,顔の表情,体の姿勢や身振り)を使用することに著明な障害があるかもしれない(基準A1a).発達の水準に相応した仲間関係を作ることの失敗もあるかもしれないが(基準A1b),これは年齢により異なった形をとる.昔年の者ほど,交友関係を築くことに関心をほとんど,あるいはまったく示さない可能性がある.より