宮内庁の羽毛田信吾長官は22日の定例会見で、天皇陛下が17日、菅改造内閣の求めに応じて、静養先の葉山御用邸(神奈川県葉山町)から一時皇居に戻って新任大臣の認証式を務めたことについて、「大変心苦しい」「申し訳ないこと」などと話し、陛下の負担への配慮を求めた。 羽毛田長官は認証式などの公務について、「陛下は日ごろから天皇としての大事なおつとめと思っておられる」などと説明。今後内閣から同様なタイミングで要請があった場合も「基本的にはそのことを優先して考えていかなきゃならない」とした。その上で「わざわざお帰りいただいてということでご負担はかかる」と陛下の体調を気遣い、「ほかの日程的な工夫ができるものなら」と理解を求めた。宮内庁によると、認証式のため陛下が静養中に一時帰京したのは、今回が初めて。