引っ越しをしたら役所へ転入届を提出するように、世帯の構成が変わった場合も届け出なければならない。同じ家に一緒に住んでいた親子が、子の結婚を期に、同居は続けるが世帯を別々にする「世帯分離」もその一つだ。 最近では、保険料を抑えるための手段として使われることがある。 住民税非課税世帯が減額対象に 世帯分離は、文字通り住民票上の世帯を分けること。住民基本台帳法第25条の「世帯変更届」に定めがあり、同一住所内でも生活面で生計を別々にしている場合、各自治体に申請する。受理されるにあたっての細かな条件は、自治体によって異なるという。 ネットの質問サイトには、「世帯分離を行うと、保険料などが減額されるという話を聞いた」という書き込みが見られる。これに当たると思われるのが、介護保険料の負担を減らす方法だ。 東京・千代田区の場合、低所得者に対する介護保険料の減額措置がある。区役所によると、その前提条件として