AIJ投資顧問が1000億円を超える企業年金の資金を失わせた事件で、AIJは、巨額の損失を隠す一方、報酬や手数料として100億円前後を得ていたことが関係者への取材で分かりました。 証券取引等監視委員会は、高額の報酬を得ようと客にうその勧誘を続けていたとみて、調査を進めています。 東京のAIJ投資顧問は企業や年金の基金から預かっていた資金の運用に失敗し、1092億円に上る巨額の損失を出しましたが、こうした事実を隠して客と契約していたとして、23日、証券取引等監視委員会の強制調査を受けました。 これまでの調べによりますと、AIJは預かった年金資金の中からイギリス領のバージン諸島に設立したペーパー会社に管理報酬の名目で45億円を移しかえていたということです。 さらに、契約した顧客が系列のアイティーエム証券に支払った手数料のうち、およそ50億円を受け取っていて、AIJが報酬や手数料として得ていた金