韓国の去年1年間の輸出額は、中国の景気減速やヨーロッパの信用不安などの影響で、3年ぶりに前の年より減少し、来月大統領に就任するパク・クネ氏にとっては、輸出の回復を図ることが、経済運営において一つの課題になりそうです。 韓国の知識経済省が1日に発表した貿易統計の速報値によりますと、去年1年間の輸出額はおよそ5482億ドルで、前の年に比べて1.3%減少しました。 韓国の輸出額は、3年前は28%、おととしは19%、それぞれ前の年を大きく上回っており、3年ぶりに減少に転じたことになります。 主な輸出先別に見ますと、最大の貿易相手国である中国向けは、ほぼ横ばいで、EU=ヨーロッパ連合向けが11%減少しており、中国の景気減速やヨーロッパの信用不安が打撃となった形です。 品目別では、主力の船舶が、ヨーロッパ各国からの受注が大きく落ち込んで30%減少したほか、鉄鋼製品も前の年より減少しました。 韓国知識経