北海道最大のシジミの産地の網走湖(網走市、大空町)で取れたシジミから異臭がすると指摘があり、漁業権を持つ西網走漁業協同組合が、28日から休漁したことが分かった。 これまでに健康被害の報告はないが、同漁協では、原因が判明するまでの間、休漁を続ける。合わせて、大空町側の湖畔の観光客向けのシジミ取りも当面の間、中止とする。 西網走漁協によると、今月22日~26日、同湖でシジミ取りをしたり、店でシジミを買った人から「泥臭い」「カビのような臭いがする」などの指摘が相次ぎ、同漁協でも異臭を確認した。 休漁について、同漁協の佐々木昇常務理事(55)は「食の安全を考えて決めた。(異臭のシジミが)一部に出回ったことは申し訳ない。安心して食べられるシジミを出荷したい」と話している。現在、千歳市内の検査機関にシジミのサンプルを送っており、8月上旬にも出る検査結果を踏まえ、改めて対応を検討するという。 今年の網走