ニュース 赤道はるか上空の奇妙な風「準2年周期振動」が崩れる様子を、世界で初めて再現 2018.02.09 雲ができて雨が降ったり、台風や竜巻が生まれたりする私たちになじみ深い日々の気象は、地面から高度十数キロメートルまでの「対流圏」で起きている現象だ。ここではその名の通り、空気が上昇したり下降したりする「対流」がさかんに起きている。対流圏では、高度が増すと気温が下がる。暖かい空気の上に冷たくて重いはずの空気が乗っている構造なので、空気が上下方向に動いたとき、もともと不安定になりやすい。だから、対流も起きやすい。 対流圏の上には、高度50キロメートルくらいまで広がる「成層圏」が乗っている。成層圏では、高度が増すと気温が上がる。対流圏とは逆だ。冷たくて重い空気の上に暖かく軽い空気が乗っているので、安定している。安定した空気が、まるで層をなすように重なっているわけだ。成層圏は、対流圏で変化する