ブラジル南部からウルグアイにかけての上空を覆う雷雲をコンピューターで復元した画像。画像に示されている稲妻の長さは約250kmで、今回新たに報告された巨大稲妻の約3分の1に過ぎない。(IMAGE BY MICHAEL PETERSON, LOS ALAMOS NATIONAL LABORATORY) 仕事をしていたある夜のこと。米国ロスアラモス国立研究所のリモートセンシングの専門家であるマイケル・ピーターソン氏は、巨大なクモを発見した。クモと言っても、8本脚のあの生きものではない。クモのような形に広がる巨大な稲妻「スパイダー・ライトニング」が、コンピューターディスプレイの中に現れたのだ。このタイプの稲妻は、嵐の空をジグザグに切り裂きながら数百kmにわたって広がることがある。 「ただただ呆気にとられていました」と氏は振り返る。 そこでピーターソン氏が分析を行ったところ、放電路の長さと持続時間の
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