今回、熱海市で発生した土石流で、被害が拡大した原因とみられるのが、大量の「盛り土」です。土石流が起きた一番上の場所にあったものなのですが、一体誰が何のために置いていたのか。カギを握る会社を訪ねると、空っぽだったのです。 ◇◇◇ 静岡県の川勝知事が向かったのは、土石流が始まったとみられる場所でした。 静岡県・川勝知事「ちょっとぬれているところがあるじゃない、くぼんだところ」 現場を見た知事が注目したのは─。 川勝知事「盛り土が、それによって地盤が緩いところの下の方が流されて、一緒に上も流されたと」 山肌がえぐられた場所にもあった盛り土。撮影中も土砂が斜面を滑り落ちる様子が確認されました。 衛星写真で見るとこのあたりは、2005年には木が茂っていましたが、2012年には一部で伐採され整備されているのがわかります。 近所の人が3年前に撮影していた写真では、人の手が入ったのか、階段状になっていまし