トヨタ自動車は、工場で勤務する従業員の働きぶりを毎月査定し、翌月の給与に反映する新たな賃金制度を導入する方針を固めた。 従業員の意欲を高めるのが狙いで、給与は最大で5万円増減する。すでに労働組合に賃金制度の改正案を提示しており、合意できれば来年7月から賃金に反映させていく。 新たな賃金制度では、係長級の上司が、「規律性」「協調性」「積極性」「責任性」の4項目を毎月評価し、新設する「技能発揮給」に反映される。 技能発揮給の基準額は7万円で、査定により10万~5万円の範囲で変動する。定年後の再雇用者にも適用される。 一方で、年齢や勤続年数に応じて支給する割合は減らすため、社員給与の総額は大きく変わらない見通しだ。