私の職業プログラマのとしての最大の欠点は、ソースコードに対して強い美意識を持たずにいられなかったところだろう。生来の生真面目な性格が災いし、私の基準で美しいとはいえないソースコードを敵視しすぎた。 ソフトウェア業界(特に受託開発業界)は、基本的に正直者が馬鹿を見る世界である。顧客(あるいは経営者)が、保守性というソフトウェアの最も重要な品質を正しく評価できないという、情報の非対称性が存在するからだ。 経営者やお客様は、ソフトウェアの品質を正しく評価できない。なぜなら、その人達は、訓練を受けたプロではないから。 言ってることは、かなりの部分、そのとおりだと思います。しかし、これは、ソフトウェアに限らず、普遍的な真実なんですよ。 あんなだめな仕事をしている人に比べて、自分は、ちゃんとした仕事をしている。でも、上司も経営陣もお客様もそれを認めてくれない。 これは、どんな仕事をしていてもあり得る話