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ブックマーク / honsuki.jp (3)

  • 人類の大発見、しかし、謎は残された――宇宙はなぜブラックホールを造ったのか(8) | 本がすき。

    二つの電波源 英国ケンブリッジ大学のグループは、1950年代から電波源の探査を行ってきています。その成果は電波源のカタログとして出版され、位置や電波強度などがわかるようになっています。最初のカタログは1950年に出版され、現在まで9冊のカタログが出ています。これらのカタログはそれぞれ1C、2C、3Cというふうに呼ばれています。CはCambridge(ケンブリッジ)のことです。 初期の探査で見つかった電波源の中に、ひときわ明るい電波源があり、注目されていました。それは3C 273。3Cに登録されている273番目の電波源です。 ただ、電波源の追求観測で困ることは、位置決定精度が悪いことです。 実際、3Cにある電波源の位置決定精度は数分角もありました(1分角は1度の60分の1)。月や太陽の見かけの大きさは約30分角ですから、電波源の位置決定精度がいかに悪いかがわかるでしょう。数分角の空にはたくさ

  • 「無限」には2種類ある?数学的な正しさの正体『無限論の教室』 (本がすき。)

    『無限論の教室』講談社 野矢茂樹/著 僕が数学で最も好きな証明は、「カントールの対角線論法」だ。これは「無限」という数学的対象に関わる証明で、この話から始めたいのだが、その前にまず、数学における「証明」というものについて書いてみよう。 かつて、竹内薫の「99.9%は仮説」というが大ベストセラーとなった。こので主張していることをざっくり要約すると、「物理学で“証明されたこと”は、結局仮説に過ぎない」ということだ。物理学にも様々なアプローチがあるが、基的には、「現実の現象を捉える」→「その現象を説明する理論を考える」→「その理論が予測する現象を捉える」という形で理論が“証明”されていく。しかし、物理学では“証明されたこと”は時代とともにどんどんと覆っていく。有名なのはニュートンとアインシュタインだろう。300年間その正しさが信じられていたニュートンの物理学は、アインシュタインが相対性理論

    arajin
    arajin 2018/10/11
    「「実無限」と「可能無限」」
  • 自殺も止める?「フェルマーの最終定理」にまつわる人間ドラマ『哲学的な何か、あと数学とか』 | 本がすき。

    『哲学的な何か、あと数学とか』二見文庫 飲茶/著 一般的に最も知られた数学理論が「フェルマーの最終定理」であるということに異議を唱える人は恐らくいないだろう。数学が嫌いだという人でも、それがどんな理論であるかはともかく、「フェルマーの最終定理」という名前ぐらいは耳にしたことがあるのではないだろうか。 というぐらい有名なこの“予想”(後で触れるが、「最終定理」という名前で広まっているこの理論は、証明される以前は当然“予想”だったのだ)は、1600年頃のフランスの法律家であるフェルマーが考えたものだ。そう、彼はプロの数学者ではなかった。フェルマーは、数学趣味でやっていたが、その才能は抜きん出ていた。彼の死後、彼の息子が、「父ちゃんが証明したって言ってるけど証明が載ってない48の問題」を含む、フェルマーの業績をまとめたを出版したことからすべてが始まる。 数学者たちは、彼が「証明した」と言って

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