宇宙航空研究開発機構(JAXA)は3月1日、超高速インターネット衛星「きずな」(WINDS)の運用を終了したと発表した。世界最高速の3.2Gbps衛星伝送(2014年当時)や、被災地への通信環境提供など、約11年の活躍に幕を下ろした。 2月9日午前6時36分頃からきずなと通信できない状態になっていた。JAXAは約2週間にわたって復旧を試みたが、「これ以上の運用は不可能」と判断。きずなの送信機とバッテリーを停止するコマンドを27日午後3時54分に送信。これをもって運用を終了したという。 きずなは、高速通信網が整備されていないアジア・太平洋地域の情報格差解消や、衛星を使ったギガビット級の高速通信技術の確立を目的として、JAXAとNICT(情報通信研究機構)が共同開発した衛星。08年2月に種子島宇宙センター(鹿児島県)からH-IIAロケット14号機で打ち上げられた。 打ち上げ時の伝送速度は622
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