日本にはたくさんの雨を表す言葉、雨の呼び名があります。温帯湿潤気候で、雨の多い日本では、雨の悩み、恵みとともに暮らしてきました。日本人は生活の中で、雨の細かい違いを敏感に感じ取っていました。 しとしとと降る雨、ざーっと強く降る雨、雨雲がないのに降る雨。同じ降り方でも違う呼び名があったり、季節によって呼び方を変えたり、一説には雨の呼び名だけで400語以上あるとも。 今回は、日本情緒あふれる、さまざまな雨の呼び名を集めました。雨が降っている様子が目に浮かびそうな、素敵な名前がいっぱいですよ。今回は70を超える雨の呼び名を集めましたが、まだまだ他にも呼び名があるというから驚きです。 ※合わせて読みたい:「ちょっぴり自慢できるコトバの語源」 季節的な雨 春の雨 春雨:はるさめ:2月末から3月の晩春に降る、雨足が細かくしとしと降る雨 紅雨:こうう:春、特に花が咲いている時期に降る雨。赤い花に降り注ぎ