どうも"新自由主義"とか"ネオリベ"という言葉が一人歩きしてるというかマジックワードみたいになってる気がして、最近新自由主義について調べているんですが、新自由主義の問題提起の代表選手ということで、デヴィッド・ハーヴェイ『新自由主義』を手にとってみました。ところでハーヴェイって地理学者なんですね。全然知らなかったよ。引用数とか最も多いらしい。 本書でハーヴェイは、新自由主義の本質は50〜70年代にかけて力を奪われてきた資本家階級・政治エリートのとりわけ金融資本を中心とするそれの権力回復だとみなし、新自由主義の歴史を総括している。この辺はちょっと左派っぽいというかなんというか。 ところで本書では英米や中国、ロシア、韓国、さらにはアルゼンチン、メキシコなんかまで扱ってる割に日本は触れられてない。しかしそれを補うように付された巻末の、訳者による論稿「日本の新自由主義」これがとても面白い(本編より?
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