どんな家づくりにも予算があります。その予算のなかで、大半の家族が少しでも大きな家をと望みます。しかし、すぐに壁に突き当たり、いくつもの夢を諦めてしまってはいないでしょうか。はじめから、小さな家の選択肢が除外されているのが原因の一つかもしれません。これまで、世界中の名建築家たちが、小さな家で個性と技、ノウハウを競ってきました。工夫次第でどんな空間にも変化するゆたかさを内包した、もう一つの家の有り様、小さな家。そこには、ミニマムな暮らしの原点、混乱の時代を生きる哲学が潜んでいます。 Contents. 住み慣れた我が家を25坪に建て替え 限りなくワンルームに近い家がいい 世界の建築家たちが挑んだ小さな家 LDKの概念を捨てることから始める 日本人と欧米人のプライバシー概念 相手を察する日本の感性を生かして 子育て終了後の30~40年を生きる家 目には見えない家族の強いつながり 住み慣れた我が家