先日、子ども絡みのトラブルがあり、複数人の子どもに事情を聞く機会があったのだけれど、何が起きたのかを正確に理解するのに相当に時間がかかりました。トラブル自体は「貸した」「いや、借りていない」みたいな単純な貸し借りトラブルです。 各家庭や学校ではやることがルーチン化しているし、文脈もおおよそ把握されているし、何より大人が管理監督者として見ているから、何が起きているかはおおよそ把握されます。おおよそ。 これが、子どもだけでのコミュニティ内での出来事になると途端に何が起きているかが分かりにくくなるわけです。ある子どもは自分が被害者だと言うけれど、よくよく話を聞いてみると、本人に強い被害者意識があるものの、どうやらその子の加害者性のほうが強そうに見える。一人の子どもの話からは何が起きたか全体像が分かりにくいから、複数人に話を聞く必要が出てくる。 複数人の話を聞いていて思ったのは、「何が起きているか